Code Schoolは講義の動画とブラウザ上でのコーディング演習をセットで提供する、開発技術専門のオンライン学習サイトです。分かりやすさだけでなくデザイン面も重視されたレッスン動画で楽しく学習を進められるだけでなく、演習パートでは環境を用意せずともブラウザ上でコーディングを学ぶことも可能です。
月額29ドルの有料課金がメインのサイトですが、初級編を中心とした一部コースは無料でも提供されています。
目次
サイトURL | https://www.codeschool.com/ |
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対応する言語やスキル | HTML、CSS、Ruby、PHP、Python、JavaScript、SQL、C#、iOS開発、Gitなど |
利用料金 | 一部無料(有料アカウントは月額29ドル) |
教材タイプ | ブラウザ上で動画閲覧&入力 |
対応レベル | プログラミング初級者?上級者 |
備考 | 英語のみ対応 |
Code Schoolの利点は、その他分野の講座も配信する大手オンライン学習サイトとは異なり、プログラミング(開発技術)の学習に特化しているという点です。動画の講義を閲覧するだけでなく、実際に手を動かしてコーディング演習を行うコースもあり、より実践的に学習を進めることが可能となっています。
なおコーディング演習のための環境は、自分で用意する必要はありません。ブラウザ上で入力と実行を試してみることができる環境が用意されており、初心者でも今日から手軽にコードを書いて動かしてみることができるようになっています。
ただそれ以上にCode School一番の特徴としては、講義動画がとても個性的であるという点が挙げられます。
他サイトの講義動画がいかにも真面目な授業といった雰囲気のものが多いのに対して、Code Schoolの動画にはふんだんなアニメーションが取り入れられており、一本の動画作品としても楽しく鑑賞することができるようになっています。
演習パートにはコースによって異なる様々な演出があり、飽きずに学習を進めていくことができるようになっています。
例えばObjective-Cのコースでは、正解するとキャラクターがアクションゲームをクリアしていくような演出があります。
一方でRubyのコースは、シンプルですがとてもかわいい画面構成になっています。
Code Schoolは英語のみのサイトであり、他言語に対応した実績はない状況です。現在も追加の動きはなく、日本語への対応は望み薄かもしれません。
ただこちらも英語のみではありますが、初期にはなかった字幕機能が動画に追加されています。しゃべるスピードでのリスニングには自信がないという方でも、自分のペースで学習を進めていくことが可能になっています。
Code Schoolで動画を視聴するには、アカウントを作成する必要があります。
初回の場合は、まずトップ画面右上にある「Create Free Account」をクリックします。
メールアドレスを入力して登録する方法のほかに、GitHub、Facebook、Googleなどのアカウントと連携して登録することも可能となっています。
ログインすると表示されるマイページの上部にある「Learn」メニューから、学習を始めることができます。学習メニューには「Paths」「Courses」「Projects」「Screencasts」の4つがあり、各講義へは「Paths」または「Courses」から進むことができます。
「Paths」から進むとまず言語の一覧が表示されるので、希望する言語をクリックします。
するとCode Schoolが推奨する、学習フローが表示されます。
無料アカウントの場合、多くの言語でこのフローの最初の方のコースを受講することが可能です。
「Courses」から進むと、Code Schoolに存在する全てのコースの一覧が表示されます。
無料アカウントで受講可能なコースには、「FREE」というアイコンが付いています。フローを問わず無料のコースを探したいときは、こちらが便利です。
コースを選択すると、詳細画面が表示されます。
タイトル下の「Play Course for Free」をクリックすると、最初から順に動画の再生が始まります。
メニューから選んで順不同に再生したい場合は、 画面右にある「Watch Course Videos」をクリックすると動画の一覧が表示されます。
なお「Watch Course Videos」の下にある「Discuss This Course」をクリックすると、Code Schoolのフォーラムが表示されますので、分からないところがあればここから質問することができます。
動画はmp4形式でのダウンロードに対応しており、ほか字幕機能や0.5?2倍速で再生する機能なども備わっています。
演習問題については各コースにより操作方法が少し異なっていますので、各画面に用意されている説明をご確認下さい。
PCMagazineの記事「The Best Programs to Learn to Code of 2016」によれば、Code Schoolは5段階中4でエディター評価はEXELLENTと、比較的高い評価を得ているようです。
If you’re looking to gain some of this precious knowledge, free coding classes are a good, but limited, place to start. Anyone serious about pursuing a coding career eventually needs to tackle some tougher material, and that usually requires coughing up some cash. So if you are willing to pay ($29 per month) to take your coding education to the next level, Pluralsight’s Code School is a worthy choice.
このレビューにもあるように、コーディングのキャリアを真剣に考えている方には無料の初級コースだけでは物足りなくなると考えられます。29ドル支払う用意があるなら、価値ある選択になり得るという評価のようです。
Code Schoolの難点としては、有料にしては質問回答やコードレビューなどの個別サポート面が弱いという点が挙げられます。疑問点の質問はユーザ同士のフォーラムが中心であり、基本的に講師のフォローを得られる機能はないようです。せっかく課金するのだから個別サポートを期待したいという方には、他のサービスの方がいいかもしれません。
ただCode Schoolの動画や演習にはただ授業を受けるだけでなく作品として楽しめる側面があり、それは他のサービスを超える特徴です。双方向のフォローにそれほど期待せず、かつ凝った動画を見るのが好きという方には、Code Schoolはおすすめです。
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