ボーダー(border)は、内容領域(content)を囲む枠線です。マージンやパディングと違って、サイズ(線の太さ)だけでなく、線のスタイルや線の色も指定できます。
ですのでショートハンドプロパティもたくさんあります。
今回は、このようなボーダーについてまとめたいと思います。
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ボーダーは、ボックスの外側の枠線です。
ボーダーも、マージンやパディングと同様に上下左右にあるため、border-top、border-bottom、border-left、border-rightという4つのプロパティがあります。
また、ボーダーにはborder-style、border-width、border-colorという3つのプロパティもあって、スタイルや太さ、色が指定できます。
そして、これら7つのプロパティで指定する内容は、ショートハンドプロパティのborderプロパティで全て指定できます。
太さ2px、実線、グレー(#AAA)のボーダーを指定したい場合、上下左右それぞれのショートハンドプロパティを使うと、次のような書き方になります。
border-top:2px solid #AAA;
border-bottom:2px solid #AAA;
border-left:2px solid #AAA;
border-right:2px solid #AAA;
これを、ショートハンドプロパティのborderプロパティを使って指定すると、次のようになります。
border:2px solid #AAA;
ボーダーは、上下左右について、スタイル、太さ、色、と指定する内容が多いため、マージンやパディングよりも沢山のプロパティがあります。
ボーダーのスタイル | |
border-top-style | 上のスタイル |
---|---|
border-right-style | 右のスタイル |
border-bottom-style | 下のスタイル |
border-left-style | 左のスタイル |
border-style | スタイルのショートハンドプロパティ |
ボーダーの太さ | |
border-top-width | 上の太さ |
---|---|
border-right-width | 右の太さ |
border-bottom-width | 下の太さ |
border-left-width | 左の太さ |
border-width | 太さのショートハンドプロパティ |
ボーダーの色 | |
border-top-color | 上の色 |
---|---|
border-right-color | 右の色 |
border-bottom-color | 下の色 |
border-left-color | 左の色 |
border-color | 色のショートハンドプロパティ |
スタイル、太さ、色のショートハンドプロパティ | |
border-top | 上のボーダーのショートハンドプロパティ |
---|---|
border-right | 右のボーダーのショートハンドプロパティ |
border-bottom | 下のボーダーのショートハンドプロパティ |
border-left | 左のボーダーのショートハンドプロパティ |
border | 上下左右全てのボーダーのショートハンドプロパティ |
その他のプロパティ | |
border-image | ボーダーに画像を使用する際のプロパティ |
---|---|
border-collapse | table関連のプロパティ テーブルセルのボーダー同士の間隔を空けるか空けないかを指定 |
border-spacing | table関連のプロパティ テーブルセルやテーブルのボーダー同士の間隔を数値で指定 |
border-radius | ボックスのコーナーを角丸にするプロパティ |
border-styleプロパティで、ボーダーのスタイルを指定すると、とりあえず枠線は表示されます。
その場合、太さはデフォルトのmedium(3px)、色はデフォルトのcurrentColor(要素のcolorプロパティの色 = 文字色)となります。
border-styleプロパティの値は、次のようなものがあります。
none | ボーダーを表示しない(デフォルト値) |
---|---|
hidden | ボーダーを非表示にする 太さを指定しても、ボーダーの領域そのものがなくなり、noneと同じ結果となる |
solid | ボーダーを実線で表示する |
dotted | ボーダーを点線で表示する |
dashed | ボーダーを破線で表示する |
double | ボーダーを二重線で表示する (3px以上の太さが必要) |
groove | ボーダーがくぼんで見えるように表示する (2px以上の太さが必要) |
ridge | ボーダーが盛り上がって見えるように表示する (2px以上の太さが必要) |
inset | 上と左、右と下の線の濃度を変えて、ボックスがくぼんで見えるように表示する |
outset | 上と左、右と下の線の濃度を変えて、ボックスが盛り上がって見えるように表示する |
border-styleプロパティの値は、継承されません。
また、border-styleプロパティは、全ての要素で使用できます。
border-widthプロパティで、ボーダーの太さを指定します。
border-widthプロパティの値は、次のようなものがあります。
medium | 3px(デフォルト値) |
---|---|
thin | 1px |
thick | 5px |
数値 | 数値にpxやemなどの単位を付けて、相対値や絶対値で指定 %での指定は不可 0以下の数値は指定不可 |
border-widthプロパティの値は、継承されません。
また、border-widthプロパティは、全ての要素で使用できます。
border-colorプロパティで、ボーダーの色を指定します。
border-colorプロパティの値 は、CSSでの色指定の値が全て使用できます。
その他に、次のような値があります。
currentColor | 要素のcolorプロパティの値(デフォルト値) |
---|---|
transparent | 透明 |
デフォルト値がcurrentColorのため、ボーダーの色指定をしない場合は、要素の文字色と同じ色になります。
border-colorプロパティの値は、継承されません。
また、border-colorプロパティは、全ての要素で使用できます。
ボーダーの上下左右について、スタイル、太さ、色を全て同じにする場合は、ショートハンドプロパティのborderプロパティで指定します。
border: 値1 値2 値3; と、値を半角スペースで区切って指定します。
値を指定する順番は、好きな順番でOKです。
border:solid 0.3em #006DD9
border:dotted 2px red
border:double 1ex #31A9EE
border:outset 12px hsla(90,100%,20%,0.5)
ソースは次の通りです。
<div id="sample">
<p style="border:solid 0.3em #006DD9">border:solid 0.3em #006DD9</p>
<p style="border:dotted 2px red">border:dotted 2px red</p>
<p style="border:double 1ex #31A9EE">border:double 1ex #31A9EE</p>
<p style="border:outset 12px hsla(90,100%,20%,0.5)">border:outset 12px hsla(90,100%,20%,0.5)</p>
<style scoped>
div#sample {padding:0;margin:0;border:solid 1px #CCC;}
div#sample p {margin:2em; line-height:2em;}
</style>
</div>
スタイル以外の値は省略することができるので、3つの値全てを指定する必要はありません。省略された値は、デフォルト値となります。
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