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2021.04.19

UI/UXとは?違いと関係性、重要視される理由をわかりやすく解説!

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プログラマカレッジ編集部

未経験からプログラマーになりたいと考えてる皆さまに、プログラミング言語の基礎知識や、プログラマーとしての転職ノウハウ、転職に役立つ資格、IT業界情報など、お役立ちコラムを配信しています。

Webサイト開発の現場だけでなく、さまざまな商品開発に用いられているUI(ユーザーインターフェイス)/UX(ユーザーエクスペリエンス)という概念。セットで使われることが多い言葉ですが、実はUIとUXは別のものです。本記事では、UI/UXとは何か、それぞれの違いについてわかりやすく解説します。UIやUXについて知りたい方必見です!

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最終更新日:2023年4月18日

1. UI/UXとは?

IT業界やWeb業界で初級プログラマが知っておきたい用語のひとつとして「UI/UX」が挙げられます。IT業界に限らず、全ての商品やサービスにおいて欠かせない考え方です。UIとUXはそれぞれ別のものですが、セットで扱われることも多く混同されがちです。

まずは、UI、UXとはそれぞれ何を指しているのか、その意味から解説します。

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1-1. UIとは

UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略称です。interfaceとは日本語に訳すと「接点」という意味で、ユーザーインターフェイスはユーザーとサービスの接点のことを指しています

IT業界に限って使われる言葉ではなく、どんな製品にもUIは存在します。例えば家電で言えば、ユーザーが押すボタンや情報が表示される画面、さらには製品の見た目もUIです。

Webサイトの場合、全体のレイアウトの他、文字の大きさやフォント、カラー、デザイン、画像、ボタンなどユーザーの目に触れる部分やそのWebサイトが持っている機能を指してUIと言います。

例えば下記のNIKEのサイトでは、

• TOPに表示されるカラフルな画像
• カスタマイズして好みに合わせた靴を作れる
• ボタン一つで素材や色を選べる
• 3Dモデルを回転させてあらゆる角度から仕上がりを確認できる

といった機能など、画面の中にあるものすべてがUIです。

UI UX とは プログラマカレッジ

出典:NIKE

UI UX とは プログラマカレッジ

出典:カスタムシューズ ナイキ エア フォース 1 LOW By You|NIKE

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1-2. UXとは

UI UX とは プログラマカレッジ
UXとは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称です。ユーザーがWebサイトや製品を通して得る感情や体験のことを指しています。Webサイトやアプリの場合には、開いた瞬間の印象や使いやすいかどうかなどサイトやアプリに対しての感想がUXです。
それだけでなく、Webアプリを利用したことで”お店で商品を待たずに受け取れた”、”お店での対応が親切だった” などWeb上だけでなくリアルの世界でユーザーが体験することもUXに含まれます。

上記で紹介したNike By Youの例で言えば、ユーザーはオリジナルのスニーカーを作るために以下のような流れを経験します。

• オリジナルのスニーカーが欲しいと思ってナイキのサイトにたどり着く
• サイトを開いた瞬間ワクワクを感じる
• 自分だけのオリジナルスニーカーを作れるという楽しみを感じる
• 直感的な操作で理想のスニーカーを作れることに手軽さを感じる
• 3週間待って商品を手に入れる

この一連の流れのすべてがUX=ユーザーエクスペリエンスです。

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2. UIとUXの関係性

UI UX とは プログラマカレッジ
ここまで、UIとUXが違うものだということを解説してきました。しかし、両者がまったく無関係なのかというとそうではありません。両者には深い関係があるからこそ、セットで扱われることが多いのです。ここでは、UIとUXの関係について解説します。

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2-1. UIはUXを高めるための大切な要素

UIがユーザーと製品の接点のことを指すのに対して、UXは製品を利用する際の体験すべてを指しています。つまり、UIはUXの一部です。

外見の美しさや機能性などのUIは、UXを高めるための重要な要素です。一方で、UIだけを高めても、必ずしもUXが高まるとは限りません。それどころか、外見や機能にこだわりすぎたばかりにUXが悪くなってしまうことすらあります。

製品の開発や改善を行う際には、まずUXをデザインし、それに沿ってUIを作り上げることで目的の達成に近づきます。UIをデザインするときには、UXデザインに沿ったものになっているか考えながらデザインを作り上げていかなければなりません。

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3. UI/UXはなぜ重要なのか

商品やサービスがユーザーから選ばれるものであるためには、その商品やサービスを利用したユーザーに「良い体験が得られた」と満足してもらわなければなりません。その「良い体験」を提供するために必要なのがUI/UXです。

Web制作の場合、WebデザイナーとUIデザイナーの違いがわかりにくい傾向にありますが、Webデザイナーは主にサイトの見た目をデザインするのが仕事であるのに対して、UIデザイナーは主にサイトの機能をデザインするのが仕事です。

UXは、IT業界でのみ注目されている概念ではありません。どの業界にも、非常に多くの製品やサービスがあります。製品やサービスのUXを高めることは付加価値となり、顧客満足度が高まります。顧客満足度の高さは競合他社との差別化につながるため、多くの企業がUXの高い製品やサービスを提供しようと努力しているのです。

▶ 参考:

Webデザイナーフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア
UI/UXデザイナーフリーランス案件の特徴・単価・必要スキル|プロエンジニア

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4. UX向上のために大切なポイント

UI UX とは プログラマカレッジ
ここまで、UIとUXのデザインはユーザーに良い体験を与えるものであるべきだということを述べてきました。それでは、実際にUI/UXを改善するためには何をすれば良いのでしょうか。

UI/UXデザインにおいてもっとも大切なことは、ユーザーの目線から開発や修正を行うことです。その具体的な方法について解説します。

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4-1. ゴールを明確にする

UXを向上させるためには、まず何よりもゴールを明確にすることが必要です。目的がきちんと定まっていなければ、デザインの方向性も定まりません。新規顧客の開拓なのか、それともブランドイメージの向上なのかなど、目的によってUXデザインは大きく変わります。

例えば、上記で紹介したナイキのサイトの場合、ファンやリピーターからの購入が目的として設定されています。ナイキには既製品だけでも非常に多様なデザインのシューズがありますが、さらにこだわったナイキのシューズが欲しいという人に購入してもらうことが狙いです。

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4-2. ペルソナを具体的に設定する

UX向上のためのゴールを設定したら、次にペルソナの設定を行います。ペルソナとは、ユーザーを具体的にイメージしたモデルのこと。年齢や性別、職業、趣味、悩み、収入、家族構成、居住地など細かいプロフィールを設定することで顧客をイメージしやすくなります。

ペルソナを設定するためには、市場のリサーチと分析が欠かせません。まずは自社の商品がどのような人に需要があるのかをリサーチし、どのような層をターゲットとすべきなのか分析します。
分析結果から、具体的な人物像をイメージし、作り上げられた架空の人物がペルソナです。

例えば、先に紹介したナイキのサイトの場合、以下のようなペルソナ像が考えられます。

UI UX とは プログラマカレッジ

• 神奈川県に住む21歳の男子大学生

• 実家から都内の大学まで電車で通学

• スニーカーは履くのも飾るのも好き。海外から日本未発売のモデルを取り寄せることもあるほど。

• スニーカーという共通の趣味で仲良くなった友人も複数。一緒に出かけるときには、絶対にかぶらないスニーカーを選びたい。

• カフェと家庭教師のアルバイトを掛け持ちしていて収入は月10万円程度

※あくまでもイメージです。実際に設定されたペルソナではありません。

ペルソナを設定し「この人の好む色はどんなものだろう」「どんな機能があればこの人は喜ぶだろう」などと考えながらデザインを作成することで、ユーザーにより質の高い体験を提供できる可能性が高まります。

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4-3. データの収集・分析をする

UXを高めるためには、データを収集し分析することも欠かせません。SNSに投稿されたユーザーの声やサポートセンターへの問い合わせなどユーザーの声を元に、より良い体験を提供できるよう修正を行います。

一度修正したら終わりではなく、その修正が本当に効果的なものであったのか検証することも必要です。データ収集から修正、検証の一連の流れを繰り返すことによって、商品のUXがだんだんと高まっていきます。

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5. まとめ

UX/UIはIT業界だけでなく、今やどの業界でも必要不可欠な概念です。UXの高まりは顧客満足度に繋がります。デザイナーだけでなく、商品やサービスの開発に関わる人全てが知っておくべき概念だと言えるでしょう。

今後、商品やサービスを提供する現場ではさらにUXが重視されるようになると推測されています。Web制作の現場では、WebデザイナーはもちろんプログラマーもUI/UXデザインについて学んでおくことをおすすめいたします。

特にこれからIT業界を目指そうと考えている人は、UI/UXに関する知識を身に付けることで就職・転職活動を有利に進められる可能性があります。

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