社内で「プロパー社員」という言葉が出てきたけど、どんな意味なのか知りたい人の悩みや解決策を解説します。業界や職場によりさまざまな使われ方をされていますが、たまにネガティブな意味を含んで使っていることも見受けられます。今回は、プロパー社員の意味やどんな使われ方をしているのか、使う時の注意点を解説します。
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最終更新日:2020年11月13日
どのような意味なのか気になっている方も多いではないでしょうか。
今回は、
についてそれぞれ詳しく見ていましょう。
語源は英語の「proper」で、日本語に訳すと「適切な」となります。簡単にいうと、人やものごとの状況や状態に対して「適した」「ふさわしい」「妥当」という意味です。また、作法や身のこなし方が「上品な」「礼儀の良い」のように複数の意味もあるため、状況によって変化する言葉でもあります。つまり直訳すると、「適切な社員」や「礼儀の良い社員」という意味になります。
実際の所は不明です。三省堂編修所は、何故この言葉が使われるようになったのかについて、「各業界や職場が独自に用いるようになった」と述べています。この背景としては、戦後になって多くみられるようになった、在来表現の外来語化が要因ではないでしょうか。
業界や職場によって複数の意味での使われ方がされています。例えば人事において使われるケースは以下があります。
上記は人事用語として使われる場合ですが、一般的な用法としてはもう少し広いです。その場合は、良い意味ではなく、ネガティブな意味での使われるケースもあります。
その理由の1つとして、2016年1月に、総合人材サービスのマンパワーグループ株式会社によって実施されたプロパー社員に関するアンケートによると、「視野が狭い」「人間関係が構築し辛い」「中途採用は評価基準が高く、認められにくい」など、ネガティブな意見が上位を占める結果となっています。
参照:転職後、「プロパー社員」に対して感じたギャップとは?|マンパワーグループ
業界や職場で使われる主なケースとしては以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
主に出向入社した社員や中途社員、キャリア社員に対して用いられます。
このケースでは、「新卒入社の正社員」のことを指します。
企業の正規社員である正社員も、「プロパー社員」と呼ばれます。この場合は、中途採用であっても正社員であればプロパー社員と呼ばれます。
IT企業などでは、自社の社員のことをプロパー(またはプロパー社員)と呼ぶケースが多くあります。この場合は外部パートナーと区別するために自社の社員(自社と雇用契約がある者)に対して使われるので、契約社員やアルバイト社員もプロパー社員と呼ぶ企業もあります。
プロパー社員と他の従業員との間にたまに起こる問題点をご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
生え抜き社員と中途社員の間に起きる問題点としては以下の通りです。
生え抜き社員は、新卒から今まで同じ会社に勤めあげてきた人材です。そのため、一つの会社で頑張ってきたというプライドを持ち始めることもあります。しかし、このプライドが確執を作る場合があります。
また、生え抜き社員は上司との関係性が構築されているケースも多いため、新卒の頃から可愛がっている部下を出世させたいという気持ちを持つ上司も少なくありません。
このように、中途社員は何かと不利になるケースも少なくないです。
プロパー社員は、派遣社員や契約社員、パートタイマーから見ると指示を仰ぐ存在になります。何かと行動する度に正社員の指示を仰ぐ必要があるトップダウン体制が一般的です。長く在籍している派遣社員や契約社員が新卒プロパー社員の下につくというケースも多いです。また企業側も何かと正社員の意見を優先するので、立場の関係からくる不満の声が上がりやすいといった問題もあります。
外部パートナーを区別するのは企業側として行わなければなりません。しかし、同じプロジェクトメンバーとして、同じ作業量をこなしチームに貢献している人から見れば、区別されることに疎外感を感じるかもしれません。
同じチームで仕事をしていても、食事や就業後にプロパー社員だけで固まってしまうこともあり、壁を作ってしまう原因になります。
業界や職場によって多くの使われ方をされており、複数の意味があるため、誤解を生じてしまう可能性があります。そのため、使用するのであれば会社の規約に共用語として示すなどの配慮が必要になるでしょう。基本的には、あまり使わないようにするのが望ましいです。
今回は、プロパー社員の意味やどんな使われ方をしているのか、使う時の注意点を解説しました。プロパー社員はたまにネガティブな意味が含まれることがあるので、安易に使わないようにしましょう。本記事をよく読んで、理解を深めて頂ければ幸いです。
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