「 2 + 3 = 5 」の「 + 」 や「 = 」のように、演算に使用する記号を演算子といいます。
プログラミング言語 では、計算以外にも様々な演算子を使用します。
今回は、PHP の演算子の使用方法について紹介したいと思います。
本サイトでは XAMPP( ザンプ )という開発環境を使用しています。
XAMPP のインストール方法や起動方法については以下の記事をご参照下さい。
PHP【 開発環境 】XAMPP インストール
PHP【 開発環境 】XAMPP の使い方
なお、未経験からITエンジニアへの就職に興味がある方や未経験からプログラミングを効率よく学びたいと考えている方は、就職率98.3%で受講料無料のプログラミングスクールプログラマカレッジもおすすめです。
最終更新日:2019年1月21日
四則演算のような計算処理を行う際に使用する記号( + や = など )を演算子といいます。
PHP では、四則演算で使用する演算子の他にも様々な演算子があります。
中でも使用頻度の高い演算子は以下の通りです。
代数演算子 | 計算をするための演算子 |
代入演算子 | 値を代入するための演算子 |
文字列演算子 | 文字列を連結するための演算子 |
比較演算子 | 値を比較するための演算子 |
論理演算子 | 条件の評価をするための演算子 |
代数演算子とは、「 + 」や「 – 」など 計算をする際に使用する演算子です。
加算は「 + 」、減算は「 – 」、乗算は「 * 」、除算は「 / 」を使用します。
下記のようなソースファイルを作成して ブラウザからアクセスすると、次のような表示になります。
( ソースファイルの作成方法についてはソースファイルを作成を、サーバの起動方法等についてはサーバを起動を、それぞれご参照下さい。)
<?php
$num1 = 6 + 2;
$num2 = 6 - 2;
$num3 = 6 * 2;
$num4 = 6 / 2;
echo $num1;
echo $num2;
echo $num3;
echo $num4;
?>
「 echo 」は、データを出力するために使用する PHP の命令です。
echo で出力された値は スペースや改行無しで右側に追加表示されます。
出力された「 84123 」は、ソース内の計算結果である「 8 」「 4 」「 12 」「 3 」です。
代入演算子は「 = 」のことです。
計算ではイコールの意味で使用しますが、プログラム言語では 左辺の変数や定数に右辺の値を「 代入する 」という意味で使用します。
下記のようなソースファイルを作成して ブラウザからアクセスすると、次のような表示になります。
( ソースファイルの作成方法についてはソースファイルを作成を、サーバの起動方法等についてはサーバを起動を、それぞれご参照下さい。)
<?php
$num = 2019;
$str = "年";
echo $num;
echo $str;
?>
「 echo 」は、データを出力するために使用する PHP の命令です。
echo で出力された値は スペースや改行無しで右側に追加表示されます。
変数 $num に 数値「 2019 」を代入し、変数 $str に 文字「 年 」を代入して、変数 $num と 変数 $str を出力すると、各変数に代入した値が表示されます。
文字列演算子とは、文字列を連結するための演算子で「 . 」と「 .= 」を使用します。
「 . 」は、文字列を単純に結合する際に使用します。
$str1 = "みなさん"."こんにちは"
上記のサンプルでは、変数 $str1 に文字列「 みなさんこんにちは 」が格納されています。
「 .= 」は、文字列を結合して代入する際に使用します。
$str2 = "みなさん";
$str2 .= "こんにちは";
上記のサンプルでは、文字列「 みなさん 」が格納されている 変数 $str2 に、文字列「 こんにちは 」を結合した上で代入しています。
その結果、変数 $str2 には 文字列「 みなさんこんにちは 」が格納されています。
比較演算子は、値を比較して その結果を「 true 」又は「 false 」で評価する演算子です。
比較演算子には、次のようなものがあります。
== | 等しい |
---|---|
=== | 等しい( データ型も比較 ) |
!= | 等しくない |
!== | 等しくない( データ型も比較 ) |
> | 左辺が右辺より大きい |
>= | 左辺が右辺と等しい又はそれ以上 |
下記のようなソースファイルを作成して ブラウザからアクセスすると、次のような表示になります。
( ソースファイルの作成方法についてはソースファイルを作成を、サーバの起動方法等についてはサーバを起動を、それぞれご参照下さい。)
<?php
$num = 2019;
$str = "2019";
echo $num == $str;
echo $num === $str;
?>
「 echo 」は、データを出力するために使用する PHP の命令です。
変数 $num には 数値「 2019 」が、変数 $str には 文字列「 2019 」が、それぞれ格納されています。
比較演算子「 == 」はデータ型の比較を行わない( 自動的にデータ型を揃えて値の比較を行う )ため、「 $num == $str 」は true と評価されます。
比較演算子「 === 」はデータ型の比較まで行うため、「 $num === $str 」は false と評価されます。
比較演算子を使用した式の結果を出力すると、true の評価の場合は「 1 」が出力され、false の評価の場合は何も出力されないため、上のような表示になります。
比較演算子は、条件分岐をする際の条件式で使用されることが多く、上のサンプルのように 比較結果を直接出力するようなことは通常ありません。
論理演算子は、条件式の評価をする演算子です。
論理演算子には、次のようなものがあります。
&& | |
---|---|
且つ | |
(式1) && (式2) | (式1)及び(式2)が共に true の場合に「(式1)&&(式2)」が true と評価される |
and | |
且つ | |
(式1) and (式2) | (式1)及び(式2)が共に true の場合に「(式1)and(式2)」が true と評価される |
|| | |
又は | |
(式1) || (式2) | (式1)又は(式2)が true の場合に「(式1)||(式2)」が true と評価される |
or | |
又は | |
(式1) or (式2) | (式1)又は(式2)が true の場合に「(式1)or(式2)」が true と評価される |
! | |
否定 | |
!(式1) | (式1)が false の場合に「 !(式1)」が true と評価される |
「 && 」と「 and 」は どちらも同じ意味を表す演算子で、「 || 」と「 or 」も同様ですが、これらの演算子には 評価の優先順位に違いがあります。
上記演算子の評価の優先順位は、高い方から「 ! 」「 && 」「 || 」「 and 」「 or 」となります。
下記のようなソースファイルを作成して ブラウザからアクセスすると、次のような表示になります。
( ソースファイルの作成方法についてはソースファイルを作成を、サーバの起動方法等についてはサーバを起動を、それぞれご参照下さい。)
<?php
$num = 7;
if(0 < $num && $num < 10) echo "0より大きくて10より小さい数です!";
?>
「 if ・・・ 」は、if 文とよばれる条件分岐の構文で、( ) 内の評価が true であればその先の処理を行います。
論理演算子「 && 」は、前後の式がどちらも true の場合に全体が true と評価されます。
「 echo 」は データを出力するために使用する PHP の命令なので、上記の if 文は 変数 $num に格納されている数値が 0 よりも大きくて 10 よりも小さい数であれば文字列を出力するプログラムです。
上のサンプルでは、変数 $num に 7 を代入しており「 0 < $num && $num < 10 」が true と評価されるため、設定された文字列が出力されます。
INTERNOUS,inc. All rights reserved.