プログラマカレッジ卒業生の石田涼(現在:26歳 プログラマカレッジ受講時点で22歳)です。
今回はプログラマカレッジ運営会社のインターノウスさんよりご依頼をいただき、高卒でSES企業のテスターとして就職後、プログラマカレッジを経てプログラマー就職。そして3年間が経ち、フルスタックエンジニアになるまでのキャリアをご紹介できればと思います。
高卒からテスターとして仕事をしていたとはいえ、転職を考えたときの僕はプログラマーになるためのスキルも経験も不足している状態でした。そこからプログラマカレッジでさまざまなサポートをしてもらい、自社開発の企業にプログラマーとして転職し、3年間勤務。
いまではフロントエンドもサーバーサイドも任せていただける状態になりました。
この投稿をお読みの方の中にも、プログラミングスクール受講を考えており、将来はフルスタックエンジニアとしてキャリアを歩みたい方がいるはずだと思います。
そうした方に向け、僕の体験談を公開します。プログラマカレッジの受講を検討している方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
❶「高卒後はエンジニアになる!」と決めていたはずが、まさかのテスター職に
まずは、プログラマカレッジ受講前~受講開始までの僕の簡単な経歴からご紹介します。
僕は小さい頃からゲームが好きな子供でした。パソコンに触れるようになったのも、ゲームがきっかけです。
ゲームを沢山プレイするうちに、だんだんとゲームの仕組みそのものへの興味が深まり、秋田県内の高校を卒業する頃には「エンジニアになりたい」と考えるようになっていましたし、高卒後は就職しようとも心に決めていました。
ですが、僕が通っていた高校に来た求人には「プログラマー職」が1つもありませんでした。そのため自分自身でいろんなIT企業に応募し、面接を受けました。そうして内定が取れたのが、とあるSES企業だったんです。
高校生にとっては自分で就職先を探して、実際にIT企業の内定を取れたのは大きな成功体験です。「これでプログラマーになれる!」と思いましたね。
ですが高卒後、2018年に実際に入社して任されたのは「テスター職」だったんです。

「テスター」と聞いて、イメージがわかない方もいるかもしれませんね。
テスターはWebアプリケーションやソフトウェアにバグがないか、最終的なテストを行う役割です。そのシステムが仕様通りか、テスト項目に沿って1つ1つチェックしたり、バグがあるならばバグの発生条件がどのようなものか洗い出したりします。
自分がやりたいと考えていたこととは、少し違った業務内容でしたね。プログラミングを業務で身につけてどんどんコーディングできるようになりたい!と夢見ていたので「思っていたのと違う」というのが素直な感想でした。
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❷「コロナ禍で、高卒の自分が実務未経験から転職できるのか」感じていた不安
入社から2年弱が経つ頃には「このまま仕事を続けていても理想のキャリアを描けないな、もたもたしていたらまずいな」「プログラマーにはこのままではなれないぞ」と、転職への思いが芽生えてきました。
ただ、その時の僕はスキルもありませんでしたし、実務経験もテスター以外にはありませんでした。スキルも実務経験も乏しい状況では、プログラマーに転職するのも難しいですよね。
もたもたしていたらまずいなという思いがありつつ、実際にはもたもたしていた状況です。「今後、どうしよう」という大きな迷いが生まれ始めていた時期です。
その迷いや焦りに拍車をかけたのが、新型コロナウイルスの感染拡大です。

2020年から数年に渡るコロナ禍は、前代未聞の出来事で社会全体の不安が高まっていましたよね。
そして僕個人のことで言えば、自分のスキルが足りないことが分かっているのにスキルを身につけられる機会が一層無くなってしまうことに焦りを感じました。ただでさえキャリアに停滞感を感じていたのに、在宅勤務に切り替わったとしたらさらにキャリアが停滞してしまうのでは……と思いました。
そこでコロナ禍という難しい時期ではあったのですが、転職を前提にプログラミングスクールに通うという決断をしました。
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❸ コロナ禍でのプログラマカレッジ受講と転職活動
プログラマカレッジの受講が決まったのは、2020年6月下旬です。「無償でスキルを身につけられ、転職までサポートしてもらえる」点にすごく魅力を感じたのが受講理由です。
ちなみに以下のスクリーンショットは、プログラマカレッジの受講が決まり、初回オリエンテーションのお知らせが届いたときのものです。

今回、体験記を書くにあたって改めて当時のメールを振り返ってみたのですが、文面1つを取ってもコロナ禍の緊張感が伝わってきます。
社会全体の先行きが見えない時期に、快く受講申し込みを受け付けてくれ、実務未経験からの転職活動のサポートもしていただけたのは凄いことだったと思います。感染拡大への警戒感が強い中で、キャリアアドバイザーさんも手探りで対応していた時期だったはずだと思うんです。
受講から3年が経ちますが、変わらず感謝の気持ちを持ち続けています。

なお、プログラマカレッジでは前職を続けながら夜間のコースを受講しました。前職SESでのテスター経験があったというのもあって、学習は順調に進んだと思います。
そうして最終的には6社の選考を受け、株式会社エースプロに入社を決めました。自社開発やWeb制作を行っている会社です。こちらもコロナ禍の中、中途入社を快く受け入れてくださり、手厚く受け入れ態勢を整えてくださいました。
仕事内容や環境がとても自分に合っているなと感じており、これまで3年間(※2024年現在)働いています。
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❹ 入社から3年で憧れの「フルスタックエンジニア」へ!
プログラマカレッジで学んだ内容と転職サポートには本当に感謝してもしきれないのですが、プログラミング学習をこれから始める方に誤解しないでいただきたいのは「スクールでの学習はキャリアの一歩目」ということです。
たとえば僕の場合、プログラマカレッジで学んだのはJavaでしたが、主に業務で使っているのはPHPです。学んだ言語と別の言語に挑戦し、スキルの幅を広げていくには自学自習と業務での実践が大切です。
そしてこの「実践」の場として、本当に株式会社エースプロは素晴らしい環境だなと感じてます。

株式会社エースプロはパチンコ業界のクライアントさんが多く、入社してすぐはメーカーさんの大型サイトを作っていました。その後、クライアントさんの社内で使う小さめの管理画面付きWebサービスの構築も経験しました。
そして入社から3年がたった今、「フルスタックエンジニア」へのキャリアを順調に歩むことができている実感があります。
実務ではフロントエンドもサーバーサイドも扱っており、なおかつWebサイトを作るだけでなく、SEO対策を意識した実装もまとめて学びながら仕事ができています。
フロントエンドとサーバーサイドはどちらもプログラマカレッジの研修で触れた経験があり、学んだ内容をフルに活かして働けているなという実感があります。
最近では業務でモバイルアプリの開発もしています。具体的にはFlutterというモバイルアプリのフレームワークに触れていて、業務面ではもちろんですが、個人としても面白いフレームワークだと感じました。そのためFlutterの参考書を買い、休日にいろいろ試しています。
ただ「フルスタックエンジニア」と名乗るには、まだまだスキルが足りないところもあります。
今後、まず知識を深めたいと考えているのがインフラです。
僕が今担当している業務では、完全に運用や開発が止まってしまったサイトの引き継ぎや改修依頼も多いんです。そういった業務の際にはドメイン移管やサーバー移行といった作業も重要なのですが、僕はまだそのあたりが弱いです。
ただフロントとサーバーに対しては一定の自信がつきましたし、インフラで学ぶべき内容もある程度見えています。就職してからの3年間を振り返ってみて、やっと思い描いた通りのキャリアアップができているなということを感じています!
高校卒業後、SESに入社した時からエンジニアになりたいと思い続けて、プログラマカレッジの受講を経てやっと「イメージしていたようなエンジニア」として一歩を歩みだせました。
年収やボーナスの面でも入社後よりは大きく上がっていて、生活面も充実させながら、仕事と学習を両立できています。プログラマカレッジ入校前の悶々としていた時期と比較すると、本当に人生が変わりましたね。
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❺「フルスタックエンジニア」を目指すプログラマカレッジ受講生へのアドバイス
プログラマカレッジ卒業後は「フルスタックエンジニアを目指したい!」という方は、決して少なくないと思うんです。
そうした方にまずお伝えしたいことは「プログラマカレッジのカリキュラムは、就職後も間違いなく活かせる内容ばかり」ということです。自信を持っておすすめします!
一方で、就職後は「カリキュラムの内容だけ」では通用しない部分もあるため、就職して安心するのではなく、働き始めてからも学び続ける必要があります。
たとえば僕が入社してから悩んだのは「与えられたデザインだけを見てWebサイトを構築する業務」です。
HTMLの基礎や他のサイトの模写はもちろん勉強にはなります。ですが実際の業務では、デザイナーなど非エンジニアの方とのやり取りも多いものです。
するとデザイナーさんから上がってくるのは「デザインだけ」で、その画像を見てWebサイトを作ることになります。これってHTMLを学んだり模写するだけだと中々業務スキルが伸びづらい分野です。
なので「画像だけを見て、その通りにWebページを作る練習」は何度でもやっておくといいと思います。
あとは、プログラミング学習を継続的にするならば「勉強しよう」と思わない方が良いと思います。まず作りたいものを見つけて、そのためにはどのようにプログラムを組み立てれば良いのか、と考えた方が手を動かしやすいですよね。学習のペースはゆっくりでも良いので「興味があるもの」「本当に作りたいもの」を常に1個持っているような状態になると、学習を進めやすくなります。
ぜひ、目標に向けて頑張ってみてください!
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今回の担当者は…
キャリアアドバイザー 古座野拓也
人材業界に8年間携わった経験を活かしながら、多角的な提案ができるように努めております。現在は主にビジネスパートナー様と協力をしながら、IT業界の人材リソース不足を少しでも解消できるよう取り組んでおります!