❶「曖昧な基準で評価される自分」から脱却したい。「手に職」を求め、IT業界へ

【Q】本日はよろしくお願いいたします。まずは、プログラマカレッジの受講を考えたきっかけを教えていただけますか？

金銭的な事情で大学を中退した後、営業職や接客業など、ITとは全く関係のない仕事をしていました。直近は所謂『フリーター』でしたね。フリーターであり続けたいと考えていたわけではなく、正社員転職を目指してもいました。
ただし「正社員転職後も、接客業や営業職を続けたいか」と言えば……、そうは考えていなかったのも本音です。

これまでのキャリアでは、コミュニケーション能力といった定性的なスキルが評価の中心でした。しかし、そうしたスキルは第三者から評価される基準が曖昧で、自分でも「自分の強み」を表現しづらい点にネックを感じていました。そこから、何か専門的な資格やスキルを身につけ、「手に職をつけたい」という気持ちが強くなりました。

 
【Q】様々な選択肢がある中で、なぜプログラマーというキャリアに興味を持ったのですか？

初めからプログラマー転職という道に絞っていたわけではなく、漠然と「IT関係の仕事はないかな」と探していました。当時はコーディングの知識も、インフラやネットワークの知識も全くない状態でしたね。情報収集を進める中でプログラマカレッジの存在を知り、プログラマーという選択肢に興味を持ち、受講を決めました。

 
【Q】受講前に、ご自身でプログラミングの学習経験はありましたか？

独学での経験はほとんどありませんでした。趣味でゲーム（マインクラフト）を遊んでいたので、Javaに少し触れる機会はありましたが、自分でコードを書いたことはなく、完全に未経験からのスタートでした。

❷「悩む時間がもったいない」フィーリングを信じて受講を即決

【Q】数あるプログラミングスクールの中で、プログラマカレッジの受講を選んだ決め手は何でしたか？

実は、他のスクールとの比較検討はほとんどしませんでした。説明会に参加した際のフィーリングで「ここにしよう」と決めた形です。仕事と並行しながら次のキャリアを探っている状態で、情報収集に使える時間自体が限られていたことも大きいです。比較検討しているうちに、キャリアチェンジ自体もどんどん先延ばしになってしまう気がしたんです。私は決断を先延ばしにしたところで、物事をきっちり計画できるタイプではないので、「とにかく前に進めよう」という気持ちが強かったんです。

【Q】「無料」という点に、怪しさは感じませんでしたか？

それはなかったですね。事前に「なぜ無料なのか」を調べたところ、協賛企業からの資金で運営されているという仕組みを知り、IT業界の人手不足という背景を考えれば、非常に理にかなっていると感じました。むしろ「こういう取り組みがあるんだな」と素直に納得できました。

❸ 仕事との両立は「朝活」で乗り切る。講師を頼ることが成長への近道

【Q】お仕事と学習の両立は大変だったかと思います。実際、学習を始めてみていかがでしたか？

率直に言って、両立は大変でした（笑）。私の場合、まず学習時間の捻出そのものに苦戦しました。勤務先まで片道1時間弱かかり、仕事が終わるのは日付が変わる前という毎日で……。そこから深夜に勉強するのか、もっと早く起きて勉強するのか、学習スケジュールを立てること自体に苦労しました。最終的には「朝活」代わりに学習するというリズムが生まれて、そこからは学習が一気にスムーズになりました。
学習の進め方としては、週に2回は必ずZoomを繋いでオンラインで講師の方に質問する日を決めていました。それ以外の日は自分でカリキュラムを進め、わからない点をその2日間でまとめて質問・解決するというスタイルで取り組んでいました。

 
【Q】講師の方にはよく質問をされていましたか？

はい、かなり頼らせていただきました。特に初学者は、一度つまずくとどうにもならなくなってしまいます。答えを先に知るのは良くないかとも思いましたが、まずは答えと考え方を教えていただき、それを自分の中に落とし込むことで、次に似たような問題に直面したときに応用が利くようになりました。困ったらすぐに講師を頼るのが、結果的に成長への近道だったと感じています。

【Q】カリキュラムの中で、特に難しかった部分はどこですか？

多くの方がそうだと思いますが、Javaの「オブジェクト指向」は一人では絶対に理解できなかったと思います。それまでのHTML／CSSなどは積み重ねで理解できる部分がありましたが、オブジェクト指向の概念は、何を言っているのか本当に分かりませんでした。学習を終えたいまの時点でも、現場で長く経験を積んでいるエンジニアの方に比べ、オブジェクト指向に対する自分の理解度は極めて低いに違いないと思っています。業務を経験してやっと理解できる部分も大きいと聞くので、今は焦らずに知識を繋げていければと思っています。

❹ 営業経験が活きた就職活動。1ヶ月で4社の内定を獲得

【Q】学習を終え、いよいよ就職活動が始まったかと思います。担当キャリアアドバイザーの対応はいかがでしたか？

本当に何から何まで手厚くサポートしていただき、ほとんど負担を感じることなく進めることができました。模擬面接では的確なアドバイスをいただき、自分の強みを再確認できました。
特に印象的だったのは、「丸暗記ではなく、自分の言葉で話した方が良い」というアドバイスです。前職が営業だったこともあり、要点だけを頭に入れて、相手の質問に合わせて柔軟に話すスタイルが自分に合っていました。伝えたいことを単語レベルで準備しておき、あとは自然な会話を心がけたことが、良い結果に繋がったのだと思います。

 
【Q】最終的に、現在の会社（エイチアールワン株式会社）に入社を決めた理由を教えてください

就職活動の軸は特に定めておらず、オファーをいただいた企業との面接は全て受けて、その中で自分に一番合っていると感じたところに決めようと思っていました。
最終的に8～9社の面接を受け、4社から内定をいただきました。その中でエイチアールワン株式会社に決めたのは、労働条件が圧倒的に良かったからです。SESではなく本社勤務であること、所定労働時間が7時間半と短いこと、在宅勤務制度があること、そしてみなし残業がないこと。面談でこれらの条件を聞いた時、安心して長期的に働ける環境が整っているに違いないと確信しました。「この会社で働きたい！」と強く思いました。

❺ 未経験でも結果はついてくる。悩む前に、まず一歩を踏み出して

【Q】現在の業務内容と、今後の目標について教えてください

2025年4月に入社し、現在は先輩の隣でOJT形式で業務を学んでいます。弊社は人事給与システムの保守・運用を主に行っているため、プログラマカレッジで学んだデータベース、特にSQLの知識が日々の業務で必須となっています。実務レベルではまだまだ知識が足りないので、今後も継続的な学習が必要だと感じています。まずは実務ですぐ使えるスキルに関連した資格を取得し、その後ITパスポート、基本情報技術者試験とステップアップしていく計画です。

【Q】最後に、これから受講を考えている方や、現在学習中の方へメッセージをお願いします

受講を悩んでいる方は、まず一歩を踏み出してみるのが良いと思います。悩んでいる時間があっても、それだけでは何も前に進みません。実際にやってみて、もし合わなければその時にまた考えればいい。私自身、本当に未経験からの学習と就職活動でしたが、手厚いサポートのおかげで最後までやり遂げることができました。
現在学習中の方は、大変な時期だと思いますが、諦めずに最後まで頑張ってほしいです。特に、仕事と両立されている方は、疲れた後ではなく、一日の最初に勉強する時間を作る「朝活」がおすすめです。私もそのスタイルで乗り切りました。カリキュラムをやり遂げた経験は、就職後も必ず自信になります。応援しています！