薬剤師として働いていた小林まどかさん(28歳・プログラマカレッジ受講時点)。
薬剤師の仕事を辞めたいと考え始めたとき、その辞めたい理由が「忙しくて辛い」であることに思い当たり、研修で学んだDXやシステムを思い返し「システムがあればもっと仕事を効率化できるのでは」と考えたそう。
そこで独学でプログラミングを始め、転職活動も自力でスタートした小林さん。しかし「HTML/CSSの初歩は理解できたけれど、より高度な内容を独学で学ぶのは無理がある」など数々の壁が、小林さんの前に立ちはだかりました。
また当時の転職活動は、いま振り返ると「ぼんやりしたものだった」とのこと。
一度は独学とエンジニア転職への迷いが生まれた小林さん。そこで選んだ道は「プログラマカレッジの受講」でした。
プログラマカレッジ卒業生の小林さんに、薬剤師からプログラマーに転職しようと考えた理由や、プログラマカレッジの受講を決めた理由、転職活動の流れについて聞きました。
❶「薬剤師は忙しくて辛い」けれど「システムがあれば変わるはず」
【Q】前職は薬剤師さんだとうかがっています。薬剤師という国家資格をお持ちにも関わらず、エンジニアを目指そうと考えたきっかけは何だったのでしょうか?
薬剤師として働く中で、正直な本音としては「忙しくて辛い」と感じ、転職したいという気持ちがありました。
薬剤師の現場でも、少しずつ業務効率化に向けた取り組みは進んでいます。たとえばスキルアップセミナーで職種ごとの業務改善を検討したり、医療薬学会でDX化や薬関連システムについて学んだりする機会がありました。
ですがそこで学んだことがすぐに現場に取り入れられるか、と言えばまだまだです。現場での仕事自体は非効率なことも多いですし、ヒューマンエラーが起きてしまうこともあります。その非効率さが「忙しくて辛い」原因ではないか、ということに思い至りました。
そこでシステムに強い興味を持ったことが、エンジニアを目指すきっかけです。
【Q】システムに興味を持つ前は、転職は考えていなかったのですか?
もちろん最初は薬剤師の資格を活かした職場に就職することを考えました。
けれど、そもそもなぜ転職したいのかをもう一度深く考えたとき、一番の理由が「忙しくて辛い」であることも事実でした。
もしも仕事を効率化できたら、実はもっと楽に働けたのではないかという思いが芽生えました。
「仕事の効率化に役立つシステムを作る仕事に関わりたい」と思うようになり、せっかくなら新しいことに挑戦したいとも考えていたので、薬剤師の資格を活かした転職活動をするのではなく、エンジニアを目指すことを決めました。
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❷ プログラミング独学とエンジニア転職で壁に直面
【Q】エンジニアを目指すと決めた後、具体的にどのようなアクションをしましたか?
オンライン学習サイトで初歩的な学習をした後、エンジニアを目指して自力で転職活動をしてみたんです。プログラマーは薬剤師と違い、資格が必須ではないですし、実務未経験でも採用してもらえるケースもあると聞いていたので。
ちなみに当時の自分のスキルは、オンライン学習サイトでHTMLやCSSを使ってWebページを作成するレッスンをして、HTMLやCSSのごく基本的な部分は理解できているという状態でした。
実務未経験でもごく初歩的なスキルがあれば、20代のうちならば転職できる可能性があるのではないかと思ったんです。
しかし現実は甘くはなかったです。実は独学からの転職活動でも、何とか内定自体は取れましたが「この会社に入社後にする仕事は、本当に自分がやりたいものか」という迷いがありました。
【Q】というと?
いま振り返ると、その時点での独学と転職活動は「軸がぼんやりしたものだった」と思います。ふんわりと学習し、転職活動をしたのでいざ内定が決まると「薬剤師を辞めて、やりたかった仕事ってこういうものだっけ?」という迷いが生じました。
迷いと向き合うと「自分がやりたいのはシステム開発だ」という軸が明確になったため、内定は辞退したうえで、現職に身を置いたままもうしばらく学習をしようと決めたんです。転職活動を進めていく中で、自分の希望に沿った企業に就職するためには、明らかに本格的な勉強が必要でしたね。
一方で、オンライン学習サイトを通じた独学の限界も感じ始めていました。
独学だと「人に質問ができない」というデメリットが、私にとってはあまりに大きかったんです。
わからないことがあって調べても、初心者の自分ではなかなか答えにたどり着けなくて。なぜそうなるのかがわからずモヤモヤしたままになってしまうことも多かったんです。
一人で時間をかけて学ぶよりも、期間を決めてスクールで講師の方に質問しながら学習した方が、身につけられるものが多いのではないかと考えました。転職活動でアピールできる成果物を作れるというのも魅力でしたね。
そこで「プログラミングスクールに通うべきだ」と考え、スクールを調べるうちにプログラマカレッジの存在を知ったんです。
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❸ プログラマカレッジの受講を決断した理由
【Q】他のスクールとも比較した中でプログラマカレッジを選んでいただいたと思うのですが、決め手は何でしたか?
やはり「受講料が無料」というのは大きなポイントでした。
あとは「仕事をしながら受講する」と決めていたので、夜間にレッスンを受けられるのもプログラマカレッジを選んだ理由のひとつです。複数の受講スタイルが用意されていたのが、ありがたいと感じました。
加えて、転職活動のサポートがあることもありがたいと思いましたし、卒業生の方の就職率が98.3%(※2019年3月~2024年3月までの実績)と高いことも安心できる材料でした。
受講料が無料で、なおかつプログラマーにほぼ100パーセントに近い割合で転職できるならば「プログラマカレッジに入ろう」と思いました。
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❹「仕事をしながら」の初めての本格的なプログラミング学習
【Q】小林さんは個別フリーコースで学習をしていましたが、実際に受講してみた率直な感想を教えていただけますか?ご自身の予定に合わせてスケジュールを決められるコースですが、どのように学習を進めていたのでしょうか?
最初は、とにかく仕事をしながら学習をするのが大変だと感じました。
ただ、平日Zoomをつないで学習すると決めたおかげで、勉強の習慣ができたというのはあると思います。平日は、20時から2時間、週2回Zoomに参加することを目標にしていました。
仕事で残業が発生して20時過ぎまで働くこともあってギリギリではありましたが、なんとか学習を2ヶ月程度で無事終えられたのはよかったなと思っています。
学習の中でわからないことがあればメモしておいて、Zoomのタイミングを質問タイムのような感じで活用していました。そしてまた、土日に学習を進めるという繰り返しでしたね。
【Q】研修の中で、一人では難しかっただろうと感じるポイントや、やりがいがあった学習内容はありましたか?
カリキュラムに「ECサイトの構築」が含まれているのですが、初めのうちはなかなか仕組みが理解できませんでした。
エラーが出てしまったときや悩んだときには講師の方に質問しました。直接答えを教えてもらうのではなく、エラーの見方を解説していただいて、どうしたら解決先にたどり着けるのかを教わったのはとても役立ちました。
最終的にECサイトが完成させられて、やりがいと達成感を感じたのを覚えています。
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❺ 未経験から「システム開発」を行うプログラマーへ!希望通りの転職成功
【Q】学習を終えた後には、就職活動が始まりますよね。就職活動のサポートにおいて、キャリアアドバイザーの対応はいかがでしたか?
優しく面談指導をしていただいて、とてもたくさん褒めていただきながら進められたので、モチベーションになりました。
転職活動を始めるまでに3回の面談があって、最初は全体の流れを聞き、次に履歴書の修正、最後に模擬面接をしました。
面談を受けたおかげで、緊張し過ぎず転職活動に挑めたと思います。正直、模擬面接が一番緊張しました(笑)。
【Q】就職活動では、何社の面接を受けましたか?事前のイメージとギャップはありましたか?
6社の面接を受けました。
いずれも未経験OKの企業ばかりでしたが企業規模はさまざまで、幅広くIT業界を見せていただいたのかなと感じています。
就職活動の前に、キャリアアドバイザーの方から大体7~8社程度受ける方が多いと聞いていたので、ギャップはありませんでした。
【Q】就職活動の際に、軸として考えていたのはどのようなことでしたか?
システム開発に深く携われること、というのはやはり軸としてありました。
その上でIT業界には未経験から入社する人も多いので、研修体制が整っている企業が多いと聞いていました。
私自身もまったく経験がない分野での挑戦になるので、しっかり教育してくれる企業を選びたいというのも軸として考えていました。
【Q】6社の面接を受けた中で、最終的に株式会社デジタルフォルンさんへの就職を決めた理由を教えてください
ひとつ目は、ローコードをメインに開発を行っている点です。企業の方が、ローコード開発なので未経験でも取り組みやすいという点を強くアピールしてくださったことが印象に残っています。
もちろん大規模なシステムを手掛ける会社で、まずは下流工程から参画し、経験を積むというキャリアもあるとは思うのですが、私の場合は、最小限のソースコードでの高速な開発を繰り返すことの方が第一歩のキャリアとして魅力的だと思いました。
あとは、教育体制も含めて未経験で入社してもしっかりフォローしてもらえそうだと感じたこともあり、入社を決めました。
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❻「仕事をしながらプログラマカレッジを受講したい」方へのアドバイス
【Q】プログラマカレッジでの学習と転職活動を終えた今振り返って「独学」「有料スクール」など他の学習方法の方がやっぱり良かったかも……と後悔している点はないですか?
無いです!
まず「独学」ですが、先にもお話しした通り、早々に私は独学の限界を感じていました(笑)。だから「独学の方が良かった」と思うこと自体が無いですね。
プログラマカレッジのカリキュラムはオンライン学習サイトで学べるものよりも高度だと思うのですが、「仮にこの内容を独学していたら、間違いなく挫折していただろうな」と思うことはたくさんありました。特にエラーが出た時の対処法は、たぶん1人ではわからなかったと思います。1人で勉強していたらくじけてしまっていたのではないでしょうか。
次に「有料スクール」ですが、実際に通っている知り合いもいます。その知り合いからは「受講料が何十万円もかかったよ」なんて話を聞いて驚くこともあります。これから実務未経験の職種に転職しようと考えていて、ゼロから学習を始める段階での何十万円もの出費は大きいです。
プログラマカレッジは無料で受講させていただいたのにしっかり質問にも答えていただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです!
【Q】今後は、どのようなエンジニアになっていきたいと考えていますか?
まずは、下流から上流まで、システム開発の流れを一通り経験して学びたいと思っています。その後は、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーができるような立場になれるよう、さまざまな経験を積んでいきたいですね。
あとは先ほどの話とも少し重なるのですが、医療系のシステム開発にも関われたら嬉しいなと思っています。
【Q】プログラマカレッジへの入校を考えている方に向けて、何かアドバイスをいただけますか
私は個別フリーコースで夜間に学んでいましたが、仕事をしながらプログラミング学習を進めるのは正直なところ大変でした。
けれど、大変な中でも大体週に何時間学習するか決めておいたことで、予定通り学習を進められたかなと思っています。
私の場合には2ヶ月から3ヶ月の間に学習を終わらせたいと思っていたので、ときには土日に学習を頑張らなければならない場合もありましたが、概算で決めておくことで大きなスケジュールのズレは避けられました。
Zoomをつないだときには集中的に質問する、といったように、どのタイミングで何をするかを考えておくのも良いと思います。ぜひ、挑戦してみてください!
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今回の担当者は…
キャリアアドバイザー 加藤憲康
キャリアアドバイザーとしてIT経験・未経験問わずに求職者様の転職活動をご支援をさせていただいております。
私自身、大学で情報工学を専攻後、メーカー系の大手Sierに就職し、SEとして働いていた経験があります。業界経験者であるという強みを活かし、求職者様に寄り添った面談を心がけております。