JavaScriptでは、通常セミコロン( ; )で終了する1文を「式」といいます。
今回は、色々なJavaScriptの式とJavaScriptのコメントについて紹介したいと思います。
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JavaScriptでは、構文の1単位を「式」といいます。
式には様々なものがあります。
//変数Aを宣言する式
let A;
//文字列変数Bを初期化する式
B = "";
//数値型変数Cを宣言して、初期化する式
let C = 0;
//変数strに "こんにちは!"という文字列を代入する式
str = "こんにちは!";
//変数dat1にフォームデータを代入する式
dat1 = document.forms[0].element[0].value;
//文書中に "こんにちは!"と表示する式
document.write("こんにちは!");
//ユーザー定義関数setData()を呼び出す式
setData();
//変数Aが0ならAに1を代入する、という式
if (A == 0) A = 1;
/*文字列変数Bが空の場合は、Bに"データがありません。"という文字列を、
それ以外の場合は、Bに"データがあります。"という文字列を代入する式*/
(B == "") ? B = "データがありません。" : B = "データがあります。";
式は、それだけで独立して機能する単位です。
上の例では個々の式がセミコロン( ; )で終わっていますが、式の終わりには必ずセミコロン( ; )を付けなければいけないというわけではありません。
JavaScript では、改行もセミコロン( ; )と同じ役割をします。
let A = 1;
let B = 2;
return A + B;
let A = 1
let B = 2
return A + B
上の2つのサンプルは、プログラムとしてどちらも同じです。
とすると、セミコロン( ; )は不要にも思えますが、セミコロン( ; )を使うと、次のような書き方ができます。
let A = 100; let B = 200; return A + B;
このように、セミコロン( ; )を使うと、複数の式を1行で書くことも出来ます。
セミコロン( ; )以外に、改行も式の終わりを意味するため、改行する場所には注意が必要です。
次のような書き方をすると、改行が式の終わりを意味する、とはなりません。
let A // ここで改行
= 100;
let A = // ここで改行
100;
document.write // ここで改行
("こんにちは");
document. // ここで改行
write ("こんにちは");
document // ここで改行
.write ("こんにちは");
str = "お元気ですか?"; document.write ("こんにちは", // ここで改行
str);
if (A == B) // ここで改行
C = D;
このような書き方では構文エラーとはなりませんが、とても見辛いソースコードです。
セミコロン( ; )の代わりに改行を使うのではなく、改行は改行、式の終わりにはセミコロン( ; )を使うという風に記述した方がシンプルで分かりやすいです。
JavaScriptは、書き方が自由な言語ですが、改行位置によって構文エラーになる場合があります。
特に予約語や、変数名、関数名、定数の途中で改行を入れると、構文エラーとなります。
let codeName = navigator.app // ここでエラー
codeName;
document.write("こんにちは!
// ここでエラー
お会いできて嬉しいです。");
引用符であるダブルコーテーション(” “)で囲まれた定数の中では、改行することはできません。
通常のHTMLの感覚で改行を入れないように注意が必要です。
どうしても、引用符の中で改行したい場合は、文字列定数を複数に分けてカンマで区切るか、複数の変数に代入する方法があります。
document.write("こんにちは!<BR>",
"お会いできて嬉しいです。");
str1 = "こんにちは!<BR>";
str2 = "お会いできて嬉しいです。"
document.write(str1 + str2);
セミコロン( ; )は、通常、式の終わりを表しますが、条件構文については、 複数の条件節を、それぞれセミコロン( ; )もしくは改行で区切らなければならない、というルールがあります。
if (A == B) C = D; else C = E;
if (B == "") alert("データがありません。") // ここで改行または ;(セミコロン)を入れる
else alert("データがあります。")
先ほどの式のサンプルにも記述がありますが、2本のスラッシュ(//)を付けたテキストや、スラッシュとアスタリスクに囲まれた(/* */)テキストを、コメントといいます。
コメントは、プログラムを実行するためのソースコードとは別の、メモのようなものです。
プログラムは、完成する過程でも、完成後も、機能の拡充など様々な理由で変更を加えながら作成、運用されます。
新規でプログラムを作っている時は、その変数が何のためのものか等を瞬時に判別できますが、後から変更を加える場合などは、ある程度ソースコードを読み込まないと分からなくなってしまいます。
また、プログラムの変更をする場合、プログラムの作成者自身が変更するとは限りません。
そこで、変数やユーザー定義関数の内容をコメントで残しておいて、誰がどのタイミングでソースコードを見ても、プログラムの内容がすぐに分かるようにしておくと、後々の運用がしやすくなります。
JavaScriptにコメントを書く場合、次のように2通りの書き方があります。
//変数strに "こんにちは!"という文字列を代入する式
str = "こんにちは!";
/*文字列変数Bが空の場合は、Bに"データがありません。"という文字列を、
それ以外の場合は、Bに"データがあります。"という文字列を代入する式*/
(B == "") ? B = "データがありません。" : B = "データがあります。";
1行のコメントは、コメントの先頭に2本のスラッシュ(//)を付けて記述し、複数行のコメントは、スラッシュとアスタリスクでコメントを囲みます(/* */)。
コメントを書いても、プログラムの実行には何の影響もありません。
(プログラムに影響を与えずにメモを残すのがコメントです。)
そして、当然ですが、JavaScriptのコメントは、JavaScriptを記述する場所に書きます。
JavaScriptを記述する場所の外にコメントを書きたい場合は、例えばHTMLのコメントの記述方法(<!– –>)で書きます。
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