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ITコラム

JavaScript

プログラミングノウハウ

2017.09.05

JavaScript【 入門 】 ~ 手軽に始められるプログラミング言語

JavaScriptは、手軽に始められるプログラミング言語です。
Webブラウザ上で動作を確認しながらプログラミングできるので、楽しみつつ学習できる言語でもあります。
今回は、JavaScriptというプログラミング言語について、その特徴や歩みなどを紹介していきたいと思います。

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1. JavaScriptとは

JavaScriptとは、Webページを記述するプログラム言語の1つです。

HTMLで作成されたWeb文書は、それ自体は動きのない画面ですが、その文中に JavaScript を組み込むと、文字や画像等に種々な動きが与えられ、計算や情報の検索も可能なページに変化させることができます。

JavaScriptは、Webページ上で、文字や画像等を動かす仕掛けを作るための補助言語ともいえます。
HTMLで作成された「静的ページ」に対して、JavaScriptを組み込まれたページは「動的ページ」とも呼ばれます。

HTMLで文章や画像を配置した文書を作成し、これにJavaScriptで計算力や情報検索力の動きを与えることにより、多様な表現の可能性と効果が生まれます。
そして、HTMLとJavaScriptで構成されたWebページは、特別な環境を必要とせず、Webブラウザ上で作動させることができます。

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2. スクリプト言語とは

JavaScriptは、スクリプト言語です。

通常、プログラミング言語は、英単語や数字等を使って、ソースコードと呼ばれるプログラムの指示書を作成します。
しかし、テキスト形式のソースコードそのままでは、コンピュータが動いてくれないため、コンパイルという変換作業を経て、コンピュータが理解できるバイナリ形式のネイティブコードといわれる状態にする必要があります。
この形にして、初めてPC上でプログラムを実行できるようになります。
このような一連のやり方をコンパイラ方式といいます。

しかし、コンパイラ方式では、プログラムを変換するソフトやネイティブコードを動かすための環境を用意する必要が生じます。
Webページに動きや変化を出すために、そのような労力を要するとなると、手軽に利用できません。
そこで、もっと手軽にプログラミングを取り入れるために使われるようになったのが、スクリプト言語です。

スクリプト言語とは、台本(スクリプト)のように記述された、簡易なプログラミング言語のことです。

スクリプト言語は、テキスト形式のソースコードを、そのまま実行できるのが特徴です。
実際には、ソースコードをコンピュータが理解できる形に変換していますが、自動的に変換作業が行われるため、作成者はソースコード書く以外は何もしなくてOKなのです。
このように、ソースコードをそのまま順を追って解釈する形式をインタープリタ方式といいます。

スクリプト言語は、JavaScriptの他に、Perl や、PHP 、Visual Basic Script などがあります。

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3. JavaScriptでできること

JavaScriptがリリースされた当初は、単純な動作をしていましたが、ダイナミックHTML という技術が広がるにつれて、JavaScriptでも色々なことができるようになりました。

フォームのチェック

Webページからテキストを投稿できるフォーム機能について、フォームに入力されたテキストデータをサーバに送る前にチェックすることができます。
例えば、「電話番号入力フォームに数字以外の文字が入力されたら警告を出す」といった機能も、JavaScriptで実現できます。

イベント処理

画像をクリックしたら画像サイズが変更するなど、キーボードやマウス操作によって、Webページの動的な動きを実現できます。

Cookieの処理

Webページ閲覧時に生成されるCookieデータは、サイトで登録したIDやパスワード、閲覧日時や回数を記録するデータです。
このCookieデータを作ったり、Cookieデータを読み込んだりすることができます。

ウィンドウの操作

あるリンクを押すとポップアップウィンドウが立ち上がる、といったアクションもJavaScriptで実現できます。
JavaScriptを使って、出現するウィンドウの位置やサイズ、スクロール可能にするかなど、様々な動きを指定することができます。

その他

少し例を挙げましたが、これらは、JavaScriptで実現できることのほんの一部です。
できることよりもできないことの方が少ないといわれるほど、JavaScriptは、Webブラウザ上で色々な処理や動作を実現することができます。

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4. JavaScriptの歴史

JavaとJavaScript

JavaScriptは、Netscape Communications社のBrendan Eich氏によって作られた言語です。
開発当初はJavaScriptではなく、LiveScriptという名前でした。

しかし、当時はSun Microsystems社がJavaという言語を開発して大変注目されていたため、このJava人気に便乗しようと考えたNetscape Communications社が、LiveScriptをJavaScriptという名前に変更してリリースしたのです。
(1995年12月、WebブラウザNetscape Navigatorのバージョン2に搭載してリリースされました。)

このように、JavaとJavaScriptは全くの別物です。
ですが、似たようなネーミングによって、JavaScriptはまるでJavaの関連言語のようなイメージを与え、開発者やユーザーに大きな混乱を招いてしまいました。
現在でも、JavaとJavaScriptを混同しているユーザーが多く、当時の名前変更が悔やまれます。

互換性の問題

1996年にMicrosoft社のWebブラウザInternet Explorer 3.0でJavaScriptが搭載され、JavaScriptが普及していきました。
しかし、1990年代後半は、Internet Explorer(IE)とNetscape Navigator(NN)による、シェア獲得のためのブラウザ間競争真っただ中で、各ブラウザがそれぞれに機能を拡張することによって、「このJavaScriptのコードは、IEでは動くけどNNでは動かない」といった事態が発生し、使い勝手がいいプログラミング言語ではないというイメージが生まれてしまいました。

手軽さゆえに

また、JavaScriptは、プログラミングの知識もそれほど必要ではなく、開発環境も不要で、手軽に始められる言語ですが、このメリットがあだとなった事態も生じました。
Webページをより個性的にしたいユーザーが、どんどんJavaScriptを取り入れた結果、無駄な動きがあったり、カーソルの軌跡がキラキラしたり、というような見辛いWebページが登場しました。
このようなページは、読み込みも遅く、閲覧者にストレスを与えてしまいます。
その結果、JavaScriptは素人が使うもの というイメージを持たれ、敬遠されるようになりました。

復活

Netscape Communications社は、JavaScriptの互換性問題を解決しようと、1996年にヨーロッパの情報技術規格を策定しているECMA(欧州電子計算機工業会)に 仕様を提案して標準化を目指し、1997年6月にECMAScript(ECMA-262)という規格がリリースされました。
その結果、互換性の問題がある程度解消されて、2000年頃から、AmazonやGoogleのような企業がJavaScriptを採用をし始めました。
特に、WebページをリロードせずにWebサーバとデータのやりとりをする、JavaScriptの通信機能を使った Ajax技術が脚光を浴び、再びJavaScriptが活躍するようになりました。
ちなみに、Ajaxは、正式名称「Asynchronous JavaScript+XML」の略です。

これから

JavaScriptは、このような歩みを持つ言語です。
かつて、使い勝手が悪いプログラミングのようなイメージを持たれたJavaScriptですが、現在では再び広く使用されるようになりました。
手軽に試せるものなので、プログラミング言語に興味があるけれど、何から始めればいいか分からないという人には、大変お勧めの言語です。

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