HTML要素には、もともと終了タグのない要素(<br>など)もありますが、終了タグがあるけれど省略しても良い要素や、開始タグと終了タグの両方を省略できる要素もあります。
また、要素以外にも、属性値の引用符を省略できる場合や、属性値そのものを省略できる場合もあります。
今回は、このような、省略可能なものについてにまとめたいと思います。
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要素 | 概要 | 省略の条件 | HTML5の 新要素 |
---|---|---|---|
<li> | 箇条書きのリスト | ●直後に他の<li>が続いている場合 ●親要素(<ul> <ol>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
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<dt> | 記述・説明リストの見出し | ●直後に別の<dt>または<dd>が続く場合 | |
<dd> | 記述・説明リストの見出し | ●直後に別の<dd>または<dt>が続く場合 ●親要素(<dl>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
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<p> | 段落 | ●直後に、address, article, aside, blockquote, dir, div, dl, fieldset, footer, form, h1〜h6, header, hgroup, hr, main, menu, nav, ol, p, pre, section, table, ul が続く場合 ●<a>以外の親要素のとき、親要素にもうそれ以降コンテンツがない場合 |
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<rt> | 段落 | ●直後に<rt>または<rp>が続いている場合 ●親要素(<ruby>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
○ |
<rp> | ルビ非対応の代替 | ●直後に<rp>または<rt>が続いている場合 ●親要素(<ruby>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
○ |
<optgroup> | セレクトボックスのグループ化 | ●直後に他の<optgroup>が続いている場合 ●親要素(<select>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
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<option> | セレクトボックスの選択肢 | ●直後に他の<option>か<optgroup>が続いている場合 ●親要素(<select>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
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<tr> | 表の行 | ●直後に他の<tr>が続いている場合 ●親要素(<table>または<thead><tbody><tfoot>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
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<td> | 表のセル | ●直後に他の<td>か<th>が続いている場合 ●親要素(<tr>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
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<th> | 表の見出しセル | ●直後に他の<th>か<td>が続いている場合 ●親要素(<tr>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
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<thead> | 表のヘッダ | ●直後に<tbody>か<tfoot>が続いている場合 | |
<tfoot> | 表のフッタ | ●直後に<tbody>が続いている場合 ●親要素(<table>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
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<tbody> | 表の本体 | ●直後に他の<tbody>か<tfoot>が続いている場合 ●親要素(<table>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
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<colgroup> | 表の列グループ化 | ●直後に空白スペースやコメントが続いていない場合 |
要素 | 概要 | 省略の条件 | HTML5の 新要素 |
---|---|---|---|
<html> | Htmlのルート要素 |
[開始タグ] ●最初の要素がコメントでない場合 [終了タグ] ●直後にコメントが続いていない場合 |
|
<head> | Htmlのヘッダ |
[開始タグ] ●中が空であるか、最初の内容が要素の場合 [終了タグ] ●直後に空白スペースやコメントが続いていない場合 |
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<body> | html文書の本体 |
[開始タグ] ●中が空か、最初の内容が空白スペースやコメントでない場合 (注:最初の要素が<script>か<style>だったら省略不可) [終了タグ] ●直後にコメントが続いていない場合 |
|
<tbody> | 表の本体 |
[開始タグ] ●直前に、終了タグを省略した<tbody>、<thead>、<tfoot>が無く、最初の要素が<tr>である場合(注:中が空の場合は省略不可) [終了タグ] ●直後に他の<tbody>か<tfoot>が続いている場合 ●親要素(<table>)内に、もうそれ以降コンテンツが無い場合 |
|
<colgroup> | 表の列のグループ化 |
[開始タグ] ●直前に、終了タグを省略した<colgroup>が無く、最初の要素が<col>である場合(注:中が空の場合は省略不可) [終了タグ] ●直後に空白スペースやコメントが続いていない場合 |
引用符とは、 ダブルコーテーション(”) やシングルコーテーション(’)のことです。
属性値は、通常引用符を使って指定しますが、この引用符を省略できる場合があります。
そして、属性値そのものを省略できるBoolean属性というものもあります。
属性値の引用符を省略できる場合
HTML5では、属性値の記述に下記のものが含まれていなければ、引用符を省略できます。
【引用符を省略できない属性値の内容】
空白スペース | 空白スペース |
---|---|
< | 小なり記号 |
> | 大なり記号 |
‘ | シングルコーテーション |
“ | ダブルコーテーション |
` | バックコート |
= | イコール |
●OKな例
<input type=”text”>
<input type=’text’>
<input type=text>
<input type=number min=0 max=20 step=5>
<div id=container>
<span class=red>
●NGな例
<body class=front-page home main> ←属性値の中に空白スペースがあるため省略不可
<output for=na nb> ←属性値の中に空白スペースがあるため省略不可
<input type=text placeholder=「18<」か「"20"」を記入してください> ←属性値の中に「<」と「"」があるため省略不可
属性値を半角スペースで区切って複数指定する場合は要注意です。
placeholder属性で任意のテキストを指定する場合も注意が必要です。
Boolean(ブーリアン)属性とは、値がtrueかfalseのみの属性のことです。論理属性ともいいます。
この属性は、デフォルト値がfalseなので、通常はtrueに指定する場合にだけ使用します。
例えばchecked属性の場合、
●<input type=”radio” checked>のように、属性値を省略することや、
●<input type=”radio” checked=”checked”>のように、属性名を値として指定することや、
●<input type=”radio” checked=””>のように、空文字列を指定することができます。
【Boolean属性】
checked | フォームのラジオボタンやチェックボックスで使用 |
---|---|
disabled | フォーム部品を使用不可にする |
readonly | フォーム部品を読み取り専用にする |
required | フォーム部品を入力必須にする |
autofocus | フォーム部品を自動的にフォーカスする |
multiple | フォーム部品に複数入力を可能にする |
novalidate | form要素のバリデーションをOFFにする |
hidden | グローバル属性で、関連性が無いことを示し非表示になる |
draggable | ドロップ&ドラッグAPIで、ドラッグ元に指定 |
scoped | style要素に使用すると範囲を限定してCSSを適用できる |
async | script要素に使用して非同期で実行させる |
defer | script要素に使用して実行の保留をさせる |
reversed | ol要素で番号リストの番号を大きい順にする |
ismap | img要素などに使用しサーバサイド・イメージマップを指定する |
seamless | iframe要素の枠のスタイルを取る |
loop | メディア要素(video、audio)でループ再生させる |
open | details要素で最初から内容を表示する |
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