CodeMonkeyは、主人公である「モンタ」をコードを書いて操作し各ステージで定められたミッションをクリアするという、子どもから大人まで遊べるコーディング演習ゲームです。
5歳から18歳までのプログラミング義務教育がすでに実施されているイスラエルのスタートアップ企業により開発され、子ども達のプログラミング学習に広く利用されています。現地で3か月間にわたり開催されたCodeMonkeyプログラミングコンテストには、1700校もの子どもたちが参加し腕を競った実績もあり、全世界の利用者数は130万人を超えているそうです。
今回はそんなCodeMonkeyをプレイしてみた感想など、詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
サイトURL | https://codemonkey.jp/ |
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対応する言語やスキル | CoffeeScript |
利用料金 | 30ステージまで無料(年間ライセンスは初年度6,480円、2年目以降は4,320円) |
教材タイプ | ブラウザ入力 |
対応レベル | プログラミング入門者?中級者 |
備考 | 日本語対応 |
CodeMonkeyをこれまでにご紹介したプログラミング学習サイトで例えると、CODE COMBATと同じ「ゲームの攻略を通してコーディング演習を行っていくタイプ」の学習サイトです。
ほかにもコーディングでゲームの攻略を進めていくサイトはいくつかありますが、CodeMonkeyは中でも比較的プログラミングに初めて触れる方でもとっつきやすい内容となっています。子どもから大人まで楽しめるプログラミング学習サイトです。
対応する言語である「CoffeeScript」はあまり聞きなれないなと思われるかもしれませんが、Ruby風のオブジェクト指向プログラミングに対応している、JavaScriptを自動生成するためのスクリプト言語です。
JavaScriptの半分近いコード量でセキュアかつ高性能なJavaScriptのコードに変換して使用できることから近年人気を集めており、これから学んでおいて損はないスクリプト系言語となっています。
無料体験は30ステージで終了ですが、コード入力に慣れるところから始まり、オブジェクトの指定やループの処理など、少しプログラミングらしさの出てくる部分まで学ぶことができます。
CodeMonkeyの学習スタイルが合っていると感じたら、日本のAmazonで手軽にライセンスを購入できるところも魅力です。ただし月額課金でなく年間ライセンスのため、6,480円と少し初期投資額が大きくなっています。30ステージまでしっかりとプレイし、自分に向いているかを見極めてから購入することがおすすめです。
無料体験を始めるには、トップページのフォームに年齢とメールアドレスを入力し、「無料体験へ」ボタンをクリックします。
2回目以降にサイトトップへ行くと、無料体験ボタンが消えて「ライセンス好評販売中」というボタンに変わっていることがあります。その場合は「ライセンス好評販売中」ボタンをクリックして遷移した先のページをスクロールした下部に「無料体験へ」ボタンがあるので、そちらからゲームを再度プレイすることが可能となっています。
スタートボタンを押すと、まずオープニングが始まります。BGMが流れるので、音量に注意して下さい。
ゲーム本編が始まると、まずミッションが表示されます。
内容を確認してOKボタンを押すと、コードの入力画面になります。
画面左が実行画面、画面右が入力画面です。
実行画面の左上にある定規のアイコンをクリックすると、画面上の距離を測ることができます。
このツールは重要で、例えばstepなら何歩指定すればいいのか、値をチェックするために何度も使用することになります。
同左下にある少年のアイコンは、クリックするとミッションの内容を再表示することができます。
入力画面の下にある「step」や「turn」などのアイコンは、このステージで使用すべきコードです。コードを手打ちしなくても、ボタンを押すことで自動的に入力することも可能です。
コードが書けたら、実行ボタンを押します。クリア条件を満たしていたらリザルトが表示され、次のステージに進むことができます。
コードが冗長だったりすると、もらえる★が減ってしまうことも。
入力に失敗すると、間違えた行とヒントを表示してくれる機能もちゃんとありました。
右上の地図をクリックすると、これまでクリアしたステージを再度プレイすることができます。さらに有料登録すると、ロックがかかっているステージにも挑戦することができるようになります。
有料ステージを合わせると全201ステージがあり、次のようなテーマに分かれています。
さすがの有料ライセンスということもあり、arrayやbooleanなど、かなり踏み込んだ部分まで学ぶことができるようです。30ステージまででシステムが合っていると感じられた方には、とても有用な学習ツールではないでしょうか。
CodeMonkeyの評価について、興味深い記事を見つけましたのでご紹介致します。
さて、我が家にも小学生がいますし、自分も職業ITエンジニアだということで、何の気なしにScratchの本を与えてみました。
すると、たちまち夢中になってしまい、次の本を買うことに。
(中略)
いわゆる構造化プログラミングの概念を身に着けたので、一気にコードを書けるのかもと思ったのと、子供もiPhoneアプリ作りたいとかぬかしていたので、今度は下記の本を与えてみました。
「小学生でもわかるiPhoneアプリのつくり方」
残念ながら、こちらの本は1ヵ月ほどで挫折。配列の概念が難しかったようです。
(中略)
たぶんこの雑誌を読んでたときだったと思いますが、CodeMonkeyを見つけました。
特に何か考えがあったわけではないんですが、そのまま与えてみました。
すると、たちまち夢中になってしまい、無料で遊べる30面はあっさりクリアしました。
(中略)
うちの場合は、Scratch -> CodeMonkey -> Swiftという順番でやるのがよかったようです。
(出典:小学生にプログラミングを学ばせてみた)
この感想から、まずビジュアルプログラミング言語でプログラミングの概念を学び、次にコード演習ゲームでコードの入力に慣れて本格的なプログラミングへの足掛かりとすることで、完全な未経験から自然にステップアップしていくことができるようです。
大人であれば逆に本格的なところから始めてみて、難しく感じたら一つ手前のステップに戻ってみる方法でもいいかもしれません。
アルゴリズムなどプログラミングの概念を学ぶことに重きを置いたビジュアルプログラミング言語とは異なり、CodeMonkeyはコードの入力に親しむことを重要視している学習サイトだという印象を受けました。
ビジュアルプログラミング言語ならプログラムできるけどループや配列などになるとどうコードに置き換えていいのか分からないという方は、CodeMonkeyを試してみてはいかがでしょうか。
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